どーしてどん底に陥ったのか?起業編
どーしてどん底に陥ったのか?起業編
転職して結婚するまで色んなことがあったけど、まぁまぁな人生だったかな?と思ってる。
もちろん、あの時ああしとけば良かったなーとかは思うところもあるけど、後悔ってほどでもないね。
やりたいようにやってきたし。もしかしたら忘れているだけかもしれないけど、結局そのレベルってことで。
起業までの道のりをサクッと行きます。
どーしてどん底に陥ったのか?起業編
転勤して結婚して、でも別居婚だった。そして離婚した。ってとこは前回書いたんだけど、その後地元に戻ってきたんだ。もちろんサラリーマンのまま。この頃は会社の仕事にも慣れて、日々の業務を淡々とこなす毎日。問題はなく過ごしていた。
ただ、すごくつまらない、刺激がない、毎日が同じことの繰り返しに嫌気もさしていた。まだ30歳にもなってなかったのにすでに飽きていたのです。
後30年以上もこの会社で働くの?って。多分みんなそんなこと考えたことあるんじゃない?もし考えたことない、って人は凄くうらやましい。それはリアルが充実している証拠だよね。僕はリアルが充実していなかったんだと思う。
でもね、地元に帰ってきてから今までの人生で一番好きだと言える人に出会ったんだ。
僕はその人(S)と付き合い、同棲し、凄く幸せだったよ。
Sは少し変わっていて、不思議な人だった。雑学に詳しく、社会を斜めから見ていた。昔GONって雑誌があったんだけど、初めてGONの話題ができる相手が身近にいたんだ。外山恒一や、時計仕掛けのオレンジ、京極夏彦の『死ねばいいのに』とかに偏った2人は感性が近かった。唯一意見が分かれたのはコロコロ派かボンボン派か。
生い立ちや今までの人生には深い闇を抱えていたんだが、そんなことはどうでもよかった。好きだったし尊敬してた。
だけどね、ある日突然Sは姿を消した。一言サヨナラと書き残して。
当然僕は探した。すぐに見つかったんだけど、なんか関係はうやむやになってたんだ。上手くは言えないけど、Sの言葉を借りるのであれば僕たちは一蓮托生。しっくりきた。
結婚とかどうでもいいんだけど一生付き合っていきたい、そう思っていた。
僕とSは別れてからも頻繁に連絡を取り合い、会っていた。そんなある日、Sがこんなことを言い出した。『ある人と結婚することにした』と。だからもう会えないと。
Sは自暴自棄になって婚約の申し込みを承諾してしまったと言っていたが、真相は分からない。そのときちゃんと聞いておけばよかったんだが、僕はショックだった半面、まだ先の話だろうと、もっと実力をつけてずっと一緒にいれる環境作らなきゃ!と決意した。
その年の冬にSは東京に出て行った。東京で仕事をし、一人暮らしをすると。Sが東京に行っても連絡を取り合っていたのだが、ある日を境に連絡が取れなくなってしまった。
ここで僕の人生が動き始める。今の仕事は不自由だ。Sがどこで何をしているのかわからない。いますぐにでも飛んでいきたいが行ったところで何ができる。とにかく自由な時間とお金が必要だ。
起業するしかない!←ちょっと短絡的だよねw
でも僕は本気だった。なにが自分にできるだろうかと考え、とりあえずせどりなら出来そうだ。という結論に至った。物販なんかしたことなかったし、PCの知識もなかったんだけど、やってみたら意外とできた。素人がアマゾンに店舗を構え、出品する。それが売れるってことに驚いた。副業だったけど売り上げは伸びていき、これ専業になれば普通にいけるんじゃね?と。そこからの動きは早かった。Sが去った翌年の夏には会社を辞め、中学時代のKを誘い起業した。
最初お金が全然なくて苦しかったけど、気合で働いた。え?為替FXの500万円?とっくにロスカットされ、借金だけが残ってましたけど?
32歳、丸坊主にして人生の再出発である。